今週のお題「読書の秋」ということで、完全に流行に乗り遅れていますが、『嫌われる勇気』を紹介します。
「アドラー心理学」は学問なのか?哲学なのか?
理解しようにも「勇気づけ」とかっていう言葉だけでは全く分からん!となっていませんか?
私も以前、アドラー心理学についての解説本のようなものを読みました。
その本は、アドラー心理学の「勇気づけ」などの用語などの意味を解説するもので、読み終わってもアドラー心理学についてはあまり理解できなかったんですよね。
単語を知っただけという感じでした。
ところが、『嫌われる勇気』を読むと何と分かりやすいことか!と思いました。
この記事で『嫌われる勇気』がアドラー心理学を理解する上で、とても良い書籍である理由を紹介したいと思います!
アドラー心理学とは何か?を良くある実生活での感情と絡めて学べる!
最初の事例として取り上げられるのが、「引きこもり」の友人の話です。
この話は最後まで事例として持ち出されて、説明されます。
さらに、私たちが皆持っている「承認欲求」についてもアドラー心理学ではこのように考えるという解説をしてくれます。
「引きこもり」と同じような事ですが、もう少し一般化して「トラウマ」についてもアドラー心理学での捉え方を教えてくれました。
事例があることで私の経験に照らし合わせることができます。
その時の気持ちや感情まで思い出せるので、よりアドラー心理学について納得してしまうんですよね。
例えば、「引きこもり」の例を考えます。
学校でいじめにあった。だから、引きこもりになった。
これは、アドラーの考え方ではありません。アドラーは
「引きこもりたい」という目的を果たすために、学校のいじめを理由にしている、と考えます。
このような一見「そんなわけあるか!」と思えることを解説してくれるのがこの本なんですよ。
ストーリー形式だから「アドラー心理学」という硬い話もテンポよく読める!
著者が1人で書き連ねていく書籍のよくあるパターンではなく、対話形式で書かれていることでテンポが生まれて、飽きずに読むことができます。
さらに、アドラー心理学を肯定する哲人とアドラー心理学を反対する青年との討論会ななので、読者が疑問に感じることを青年が哲人に聞いてくれます。
これによって、より納得することができるんですよ!
疲れてきたときに休憩の物語が入る!
本を読んでいると疲れてきて、内容が入ってこなくなるタイミングがあると思います。
そんなときにタイミングよく休憩のような小話を入れてくれるので、メリハリをつけて読み進めることができます。
このおかげで、サクサクと読むことができるので、活字を読むことが得意でない方でも読み終えることができると思います!
まとめ
タイトルだけを見ると、なんのことか分からないと思いますが、「嫌われる勇気」についても解説してくれます。
アドラー心理学は日本人の考え方を根底から覆すようなものです。
本書でも述べられていますが、理解できても実践がすごく難しいと思いました。
でも、実践できるようになれば確実に生きることが楽になると思います。
私は早速「課題の分離」から取り入れ始めました。
ついつい良くない方向に考えてしまったときに立ち止まり、考え直すとすごく気持ちが楽になります。
内容が濃いため、一度では理解しきれないと思います。
何度か読み直しながら少しずつ自分の考えに組み込んでいく必要があると感じました。
今、「対人関係の悩み」を抱えている人が読むと間違いなく心がスーッと軽くなりますので、是非一読を。