「秋にいっぱい採れるからついつい食べてしまうけど、食べすぎても大丈夫?」
「甘くて止まらないけど、太らないかな?」
と、健康面について不安になっていませんか?
実は、適度な柿の摂取は免疫力強化などに期待できるんです!
これから寒くなってくるとともに、インフルエンザなどが怖い時期になりますよね。
それらに負けないように免疫力を高めて健康に過ごせるように柿を食べておきましょう!
免疫力強化が期待できる理由は、ビタミンCやβ-カロテンが含まれているからです。
今回は、2019年に出版された『一生役立つ きちんとわかる栄養学』を参考に解説します。
この本の監修者は、関東学院大学栄養学部 准教授の寺本 あい さんです。専門は調理科学で、調理による食品のテクスチャーの変化が主な研究分野とのことです。
この記事では、柿の栄養や効果効能、食べ方、生と干し柿の場合の違い、食べすぎても良いのか、について解説します。
この記事を読むと、生での柿と干し柿を食べることで得られるメリット。そして、食べすぎた場合のデメリットが分かります。
結論は、柿を適度に摂取するとビタミンCやβ-カロテンの抗酸化作用により、免疫力強化や風邪予防になります。
さらに、リコピンによる抗酸化作用では動脈硬化を予防する効果が期待できると言われています。
柿の栄養素はβ-カロテンが特徴!
柿にはβ-カロテンが含まれているので、粘膜を健康に保つ効果や美肌効果が期待されます。
とはいえ、特別多く含まれているかと言えばそうではありません。
以下に可食部100gあたりに含まれるβ-カロテンの量を示します。
- 柿/甘柿・・・160μg
- 柿/渋抜き柿・・・100μg
- トマト・・・540μg
- プチトマト・・・960μg
このように比較のためにトマトを紹介しましたが、100gあたりで見ると、大したことはないと思います。
ただし何度も言いますが、1個当たりではないです。トマトの場合の100gは2/3個〜1/2個とのことです。
柿も1個あたり240gほどとのことなので、100gあたりに直すとトマトと同じ量くらいですね。
β-カロテンはビタミンAに変換される!
β-カロテンはビタミンAに変換されます。
ビタミンAには人間の粘膜を丈夫にする働きがあります。
そのため、口、鼻、のど、肺、胃、腸の健康維持に健康的なんですよ!
そして、皮膚の新陳代謝を高める作用もあるので、ニキビ肌や乾燥肌の対策にもなります。
干し柿と生の柿では栄養は変わる
柿の熟れ具合では栄養は変わらないとのことですが、干し柿と生柿とでは変わります。
以下に示します。
- 干し柿(100gあたり)
- 274kcal
- 水分・・・24g
- タンパク質・・・1.5g
- 脂質・・・1.7g
- 炭水化物・・・71.3g
- 生柿(100gあたり)
- 63kcal
- 水分・・・83.1g
- タンパク質・・・0.4g
- 脂質・・・0.2g
- 炭水化物・・・15.9g
炭水化物がおよそ4.5倍増えます!
気をつけないといけないですね・・・(笑)
柿を食べすぎると「胃石」になるかも
秋の味覚として甘くて美味しい柿をついつい食べ過ぎてしまいますが、タンニンが含まれているため、食べ過ぎにも注意とのことです。
一日2個を上限とすることが望ましいとのことでした。
気をつけていきましょう。
まとめ
結論は、柿を適度に摂取するとビタミンCやβ-カロテンの抗酸化作用により、免疫力強化や風邪予防になります。
さらに、リコピンによる抗酸化作用では動脈硬化を予防する効果が期待できると言われています。
適切な食事を心がけ、自分の身体の健康を守りましょう!