筋膜リリースが話題になっていますが、一体ストレッチとは何が違うのか、調べてもよく違いが分からなかったので、筋膜リリースの第一人者である、竹井仁さんに行き当たりました。
竹井さんの意見を見ていると、「なるほど、そういうことか」と分かったと同時に「筋膜」というものへの理解も深まったので紹介したいと思います。
筋膜リリースとは何なのかを理解することで、あなたの生活の質が変わると思うので、この機に正しい理解をしてみてください!
筋膜リリースとストレッチの違いは一部分ではなく全身の調整を行うところ!
筋膜研究の第一人者である、竹井 仁 さんのインタビュー記事を拝見していると、明確に使い分けている印象はありませんでした。
ただ、記事の中でご本人は、
「一部分の筋肉を伸ばすストレッチとは異なり、全身の調整を行うのが筋膜リリース」
と話されていました。
「筋肉を線で伸ばすのがストレッチ、筋肉を面でほぐすのが筋膜リリース」などと書かれている記事が散見されます。
ただ、それを読んでも私は納得ができませんでした。
しかし、筋膜がどのように張り巡らされていて、つながっているのかを理解すると、竹井さんの説明で腑に落ちました。
筋膜リリースとストレッチの違いが分かったところで、次に筋膜リリースがどのようなものなのか今一度、竹井さんの意見を元に確認しましょう。
筋膜リリースとは筋肉の膜のねじれを取ること!
竹井 仁さんによると、
筋膜とは、全身に張り巡らされた膜の組織。皮下脂肪層の「浅筋膜」から最も奥の筋繊維に入り込む「筋内膜」まで、合計5層が立体的につながり合っている。悪い姿勢や偏った体の動かし方などによって筋膜の一部分がねじれて硬くなると、その影響は筋内膜にまで波及。動作がぎこちなくなったり、肩凝りや関節の変形などへと連鎖したりする。引用元:日経おとなのOFF, 2017/02号, 38〜41ページ掲載
とのことです。
そして、この筋膜は6つの方向でつながっています。
- 腕や足を前方に動かし体を曲げる「前方」
- 腕や足を後方に動かし体を反らせる「後方」
- 腕や足を体に近づけ、姿勢を保つ「内方」
- 腕や足を横に動かし、体を左右に曲げる「外方」
- 腕や脚、体を内側にひねる「内旋」
- 腕や脚、体を外側にひねる「外旋」
これらの全身に張り巡らされている筋膜をバランス良く使わずに、長時間座りっぱなしなどの偏った生活を送ることによって固まってしまう筋膜が出てきます。
固まった筋膜に影響されて正常な筋膜が絡まりだして、筋膜が自由に動けなくなり、日常生活にも影響をきたしてしまう、という悪循環が生まれてしまいます。
そうならないために、筋膜のねじれを取り、開放してあげることが大切になってくるということですね。
最後に、筋膜リリースを行うことでどのような効果が得られるのかについて振り返りましょう!
筋膜リリースを行うと3つの効果が得られる!
筋膜リリースを行うことで得られる3つの効果を大阪体育大学のHPで公開されている資料を見ると、以下の3つ。
- 関節の可動域が大きくなる
- 筋肉の柔軟性が高くなる
- 筋肉の出力が上がる
色々なサイトを見ていると、「痩せやすくなる」などと書かれていることもありますが、直接的な効果ではないと考えられます。
関節の可動域が広がったり、筋肉の柔軟性が高くなることで、血液が循環しやすくなります。
その効果で、代謝が上がり、目に見える効果として「痩せる」ということがあると考えられます。
竹井さんも様々な記事で「肩こり解消」「全身のたるみをなくす」など、話されていることからも、確かであることが分かりました。
まとめ
筋膜リリースとストレッチの違いについて調べてみました。
すると、筋膜リリースの第一人者である竹井 仁さんは明確に使い分けてはいませんでした。
しかし、一般的に「ストレッチ」は一部を線で伸ばす、「筋膜リリース」は全身を面で調整する、と捉えて使い分けているような印象を受けました。
そして、筋膜リリースとは筋膜のねじれを取ること、ということが分かりました。
全身に張り巡らされている筋膜が悪い生活習慣によってねじれ固まったものを解きほぐすことで、様々な症状が解消される可能性があることも分かりました。
最後に、本日参考に資料を紹介します。
- 日経おとなのOFF, 2017/02号, 38〜41ページ掲載)
- ももいろクローバーZのSUZUKI ハッピークローバー
- 「滑らせることが大事なんです」| 教えて!大体大先生!